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世界最大のEコマースイベント「IRCE」レポート2


カテゴリー: IRCE特別レポート

前回は、アマゾンが中心となりアメリカEC市場を急速に変化していることを共有しましたが、今回は「IRCE」で共有されたアマゾンとは異なる戦略で成長している企業の事例をいくつか紹介していきたいと思います。

ひとつ目は、「アマゾンが扱っていない商品をYouTubeを活用して売る」モデルです。17万商品のコスメ関連商品を扱う「MEMEBOX」というサイトの売上は約160億円で前年比の2倍で成長しています。この企業は17万商品の中から「独自にデータ分析」を行い売れる確率の高い商品をいち早く分析してYouTubeにて女性がメイクを行う様子を配信して商品を紹介し顧客を開拓しています。400万回以上再生されている動画もあり、品揃えの差別化と同時に従来のSEOやリスティング広告とは異なる集客手法で新しい顧客を開拓するヒントがあります。

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次にご紹介するのは「ユーザーアンケートをベースにしてAIが商品を選んで届ける」モデルです。大人向けアパレルで300億円以上売る「STITCH FIX」企業が運営しています。ユーザーは最初にアンケートに回答して好みを絞り込みます。そのアンケートに基づいて膨大なデータから人工知能(AI)が選んだ5着の商品が届きます。ユーザーは気に入ったものだけを購入し、残りは返品します。もし、ひとつも気に入らなければすべてを返品してもよく、送料も返送料も無料なところも特徴です。このサイトは前年比50%以上で成長していて「服を選ぶのが面倒」「どのような服が届くのか楽しみ」「気に入った商品だけ着れば良い」といった感覚が優先されるアパレルならではのモデルが多くの消費者に受け入れられているようです。アマゾンはユーザーが「購入する商品が決まっていて」その上で検索して探すイメージが強いですし、マーケットプレイスモデルですと複数商品を購入してから好みの商品以外返品するというモデルは現時点では難しいので、差別化ができていると言えます。

写真2

その他にも大型家具の通販でアマゾンより優れたスピード配送体制を築いて100億円突破しているサイトなども紹介されていました。

独自モデルで成長している企業のキーワードとしては「アマゾンにはできなそう」「アマゾンでは満たされないニーズ」を実現するモデルを築いていることです。国内の主要モールの平均購入年齢は30歳は超え始めています。日本でも20代はアマゾンの利用率は高いというデータも出ています。中長期視点で20代の新規顧客を開拓していく意味でも「アマゾンと差別化」して成長しているアメリカのモデルも参考にしていただければと思います。

2回にわたり「IRCE」視察のポイントをレポートしましたが、今年ほど「アマゾンの話題が中心」になった年は無かったと思います。2、3年前は小売企業を中心とした「オムニチャネルがECの中心になる」というトレンドが、まさにアマゾンの消費者を惹きつけるサービス展開で「急変」しているというのを実感しています。日本のEC近未来もアマゾン中心になるとは言い切れませんが、日本のEC成長の中心にいることは間違いなく、ECを行うすべての企業が「活用」か「対抗」のどちらかの選択が必要なタイミングとなっていると言えるでしょう。

 

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