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2015年ホリデーシーズン、伸びたオンライン売上と小売業者を圧迫した「無料」オプション


カテゴリー: 市場・統計データ

【いつも.ECコンサルタント】2015年の米国のホリデーシーズンは、前年以上にオンライン売上が飛躍しました。一方で、配送無料・返品無料といった”オンラインショッピングを惹きつけるオプション”が小売業者を圧迫したというネガティブな側面も…。

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2015年のホリデーシーズン(11月後半〜年末にかけて)は、ショッピングモールに行く代わりに、スマートフォンやコンピューターを手に取ってオンラインで買い物する顧客(米国民)が急増した」と、1/5付けの『HOUSTON CHRONICLE』が報じています。ホリデーシーズンのオンライン売上について、詳細を見ていきましょう。

1)オンライン購入者は20%向上、配送商品は10億個以上に

・2015年、年末商戦期にオンラインで購入した人は、20%向上したと、CBREリサーチがが明かしました。

・米郵便公社(USPS)、FedEX、UPSはホリデー期間内に、15億個の商品を届け、時間どおりに荷物を届けるために、道上にさらに多くのトラックを停めておきました。これにより、ホリデー期間中、米国では一人あたり約5個の荷物が配送されました。

2)CyberMonday単独で2000万商品以上を販売したAmazon

・Amazonは、CyberMonday単独で、世界中で2,300万点の商品を販売。前年比で40%増加しました。

・Amazonは、「顧客に商品を送るために、2015年にFulfillment By Amazonを利用した販売業者の数は2倍になり、1年間で10億点の商品が届けられた」とも言っています。

3)小売業者を圧迫した返品無料保証&送料無料

・いくつかの小売業者は店舗での損失をオンライン販売で補いましたが、オンライン販売の誘致に効果的な(顧客にとって当たり前になってきている)配送無料サービスと返品無料保証は、小売業者の利益を圧迫しました。CBREは、オンラインで購入した顧客の1/3までが返品をしたと公表しています。

・全米小売業協会(National Retail Federation)が、店舗とオンラインを含む、2015年ホリデーシーズンの返品における合計金額は、2605億ドルに到達することを予測していると、CBREは説明します。

4)大幅値引き合戦も行われた

・買い物客は購入を継続して大幅な値引きを享受しました。たとえクリスマス後の返品が来たとしても、小売業者は新商品を置くために、棚のスペースを確保しようとしたからです。

・多くの小売業者が2015年のホリデーシーズンで過剰在庫を抱えていたため、特にアパレルは大幅な値引きがされました。

オンライン売上が伸びたというポジティブなニュースがある一方で、「大幅値引き」「送料・返品無料」など、(利益を圧迫する)過熱した価格競争が起きていたというネガティブな事実もあります。ここをどう捉えていくかは、今後の米国のオンラインショッピングのあり方を考えていく上で、大事なポイントになりそうです。

なお、通信大手のVerizon社の調査によると「新年の週末(1月1日〜1月3日)のオンライントラフィックは、通常の1日平均よりも28〜36%上昇しましたが、モバイルトラフィックはわずかに下がった」とのことです。

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