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Staples、米国の巨大商戦期『back-to-school』(秋の新学期)に人工知能を使った新しいモバイルツールのテストを開始


カテゴリー: 小売・EC企業の戦略・事例

みなさんこんにちは、いつも. のECコンサルタントです。米国では9月の第一月曜日『Labor Day』(労働の日)の前後に新学期が始まるため、寮生活や一人暮らしの準備のために大きく消費が動きます。「bakc-to-school(B2S)』と呼ばれるこのシーズンは、米国の小売業者にとって無視できない巨大な商戦期でもあります。そんな大切な時期を商機とするべく、Staplesは人工知能を使った新しいモバイルツールのテストを始めました。

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8月後半〜9月上旬は、街中にある店舗の表看板やECサイトのメルマガなど、とにかく至るところで『back-to-school』の文字が踊ります。
9月上旬の学校開始に向け消費が大きく動く、いわゆる「かき入れ時」なので、各社とも力を入れているからです。

2016年、back-to-schoolの時期に消費される金額は昨年同時期を70億ドル上回る750億ドル超えという予測も出ているほど。

そんな中、文具やオフィス用品を販売するStaplesは、多くのユーザーがモバイルから商品を検索する傾向にあることに着目し、人工知能を使った新しいモバイルツールのテストを始めました。売上で苦戦する同社の救世主となるでしょうか。

内容を、2016年8月29日付けの『BUSINESS INSIDER』から見ていきましょう。

1)買い物を便利にするモバイルツール
・Staplesは、back-to-schoolのための買い物を簡単にするアプリ内ツールのベータテストを開始しました。

・そのツールは、顧客がモバイルアプリ上のStaples Easy Systemタブ経由で、「新学期に必要な買い物リスト」を撮影してアップロードすると、人工知能とクラウドソースされたデータを使い、24〜48時間以内に売れ筋の商品リストを顧客に送るというものです。

2)総合的な売上は落ちつつも、オンラインセールは右肩上がり
・Staplesは2016年の第2四半期、総売上が前年同期と比較して6%近く落ち込み、その売上は19億ドルを僅かに上回っただけでした。

・しかしオンライン売上は第2四半期中、前年同期比1%増と成長しており、全体の成長を支えるために同社がデジタルに注力する必要性を強調しています。

・Shira Godman 暫定CEOによると、Staplesのオンライン売上はB2CB2Bのウェブサイトを通じ全体の半分以上を計上しています。

・同社のすべてのビジネスにおいて、現在最も高いパフォーマンスを発揮しているのがオンラインによるものなので、Staplesがback-to-schoolの買い物客を惹きつけるためにモバイルアプリに注力するのはうなずけます。

この巨大な商戦期に黙っていないのがEコマースの王者Amazonです。
記事によると、昨年のback-to-school商戦でAmazonは、Walmartなど他の主要プレイヤーと比較して最安価のセールを実施したほか、back-to-schoolの全アイテムで標準配送を無料で提供しました。

Amazonの月間アクティブユーザー数はStaplesより3400万ユーザーも多く、これがback-to-schoolシーズンのStaplesのパフォーマンスに影響を与えることになりそうです。

こうした巨大な敵に立ち向かい貴重な商戦期をものにするために、「利便性の追求」で勝負に出たStaplesの今回の施策ですが、果たしてどのような結果となるのでしょうか。

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